鹿島神社 - 和歌山/その他(施設・店舗)

（主祭神）武甕槌大神
（配祀神）天照皇大神　須佐之男命　誉田別命

当神社の現境内は、明治初年までは南部湾の鹿島に鎮座する元本社の遙拝所としてこの所より常に遙拝したもので、本社の創始は年月不詳であるが、大宝元（707）年以後、太上天皇・文武天皇・持統天皇の紀伊国行幸の際、当地方をうたわれた13首の御製の中に当時、鹿島大明神として鎮座されていたことが明らかで、尚それ以前に創始されていたことは明瞭です。

百数十年の昔関西地方を襲った宝永・嘉永両度の大地震大津浪の際、鹿島のお蔭により南部郷一帯は被害僅少であったことから、鹿島明神の加護厚きことをもって報恩感謝の現れとして、5月3日の明神祭と8月1日の献火の花火祭が毎年益々盛大に挙行され賑わっています。

田辺藩主安藤家の武運の守護神として累代崇敬厚く、元和年間に藩祖直次公が三河の国より田辺に入城の際、海路旅に用いた軍船明神丸及び陸路の行列に用いた諸具の総てを当神社に奉納されて以来、10月第3日曜日の秋祭の渡御に使用し、特に奴行列は紀南でめずらしく見物客の賑わいを添えています。

（当神社宝物）
安藤帯刀公の関ヶ原の戦いに着用の黄金造りの太刀と陣羽織が奉納されており、社宝としています。