神明の花火 2023
甲州市川の花火は、武田氏時代の「のろし」に始まるといわれています。
武田氏滅亡後、徳川家康は信玄のすぐれた技術を積極的に取り入れました。
市川の花火師たちも徳川御三家に仕え、花火づくりに専念したといわれています。
また「神明の花火」は、同じ地場産業である和紙に深いつながりがあります。
平安時代、まだ山梨が甲斐の国だったころ…
源義清(甲斐源氏の祖・新羅三郎義光の子)が
甲斐の「平塩の岡」(現在の市川三郷町内)に赴任し、館をかまえました。
その時に京都から紙漉き名人の甚左衛門が従ってやってきました。
甚左衛門は、美しい紙を漉く技術を市川の地に伝え、
人々の暮らしを豊かにしてくれました。
後になり、和紙に対する功績を称え、甚左衛門を神明社(紙の神様をまつる社)にまつりました。
そして命日にあたる7月20日を神明社の祭りの日と定め、盛大に花火を打ち上げました。
これが「神明の花火」のはじまりと言われています。
神明の花火は江戸時代の元禄・享保(1688~1736年)頃から、いっそう盛んになり
日本三大花火の一つとされ、賑わいました。
「七月おいで盆過ぎて 市川の花火の場所であい(愛・会い)やしょ」とうたわれ、
恋人たちの出会いの場としても親しまれてきたそうです。
市川で一緒に花火を見ると幸せになれると言い伝えられています。
いつしか神明の花火の歴史も途絶えてしまいましたが、
時を超え平成元年8月7日、
神明の花火は山梨県下で最大の規模をほこり
現在によみがえりました。
2万発の大輪の花が夜空を彩り、
受け継がれてきた伝統が雄大に輝き続けています。
【概要】
令和5年8月7日(月) 荒天の場合8日、9日に順延(雨天決行)
午後7時15分から午後9時まで(天候により変更あり)
観覧エリア・打ち上げ場所
三郡橋下流笛吹川河畔
(打ち上げ場所は、三郡橋と富士川大橋の中間)
車:中央自動車道甲府南IC~国道140号経由 約10㎞
中部横断道増穂ICより 約3㎞
(当日は時間帯によりかなりの渋滞が予想されます。)
静岡方面(下り)からお越しの方は、中部横断道六郷ICで降りR52号経由でお越しいただくことをお勧めします。(無料区間)
韮崎方面(上り)からお越しの方は、中部横断道南アルプスICで降りR52号経由でお越しいただくことをお勧めします。
電車:JR身延線市川大門駅から徒歩約10分
大会の規模
打上発数は約2万発です。
例年の人出は、約20万人です。
目玉は、全国でも数少ない2尺玉(約500mまで上昇し、直径約500mに開花する)の打上げです。
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